JRのダイヤ改正によりブルートレインが消えたとテレビでやっていた。
ブルートレインと違い急行だったが、よく利用していた「夜行列車」があった。上野を夜の9時頃に出て、信越線を回って朝の7時過ぎ終点福井に着く。福井からもやはり夜の9時頃出て、早朝上野に着いた。急行「えちぜん」と言った。18の春、飛び乗っちまえば、そこは福井だという感覚があった。3畳一間に裸電球がひとつ。寂しくて帰りたいと思うと、心は「えちぜん」のあの木製の座席に座っていた。時計を見ながら、今頃、長野の手前だとか、そんな心をよく運んでもらっていた。
この「えちぜん」の利用方法が他にもあった。
例の今岡さんに教えてもらった。もう30年近い前なので時効だろう。当時、宅急便なんてものはない。メガネのサンプルを東京に送るのに。この「えちぜん」を利用したという話である。
例えば、7号車の後の右側の網棚にサンプルを置く。もちろん置いた本人は乗車しない。置いた場所を東京に伝える。伝えられた人は、早朝、上野駅にそのサンプルを取りに行く。成功したらしい。それも何度も。
今日は、どうやら辛うじて眼鏡に関する話ができた。